法人税滞納をファクタリングで補填する!それって「甘すぎないか?」


税金を滞納している企業がファクタリングを使えることについて

税金を滞納している企業に向け、ファクタリングで資金調達し、それで補填してはと投げ掛ける広告ぺージがありました。ここでは、この広告ページに対して湧き上がる疑問をまとめてみました。

 

 

これがダメだとは思いませんし、そういう場合でもファクタリングが使えているのでしょう。ただ、企業として、それが通用するとは到底思えませんし、記事の内容も、ファクタリングというシステムを促進するものとは、とても思えませんでした

 

 

国税を長く滞納したぶんをファクタリングでファクタリングでカバーできるか

 

ファクタリングは法人税滞納していても利用できるので、売掛金があれば、それを元手にファクタリングで資金調達しましょうと持ちかける広告ページを、インターネットでよく見かけます。このような記事は、ほかでも散見されます。カードローンとかそういうものと一緒に宣伝しているのでしょうが、見方によっては気になるページです。

 

 

もちろんこのウェブの作者は、間違っている情報は伝えていないと思います。ファクタリングは、おもに仕入企業・売掛先の信用度を重視します。その信用度で事案の掛け目も変わりますし、最悪契約できなくなることもあります。

 

 

そして商品・サービスを納入している企業側は、税金が滞納になっていた場合でも、ファクターとの契約ができなかったりすることは意外にも少ないようです。もちろん債権も買取ってもらえるようです。

 

 

ただし、長期に亘って国税を滞納している会社がファクタリングで資金調達しようとすれば、その利用意図は金融機関のほうでおのずとわかるはずです。しかも、ファクターがノンバンクではなく銀行なら確実です。ファクタリングは、サービスの加入時に、必要書類として決済書や確定申告書等も求められるからです。(ファクタリングで得た資金を何に使おうと問われませんが)

 

 

ファクタリングを使う前にまずすべきこと

 

ファクターでも金融機関でもありませんから、国税滞納がファクタリングにどれほど影響するかは分かりません。ただ、私の事業者としての経験から見て、自社の問題を長く引きずって会社が、ファクタリングと言うシステムを使えるほど、未決済の売り上げを抱えているとは到底思えません。

 

 

この会社がまず取り組まなければいけないのは国税の返還です。徹底的に身を軽くし、税務署には長期分割払いを申し入れることです(おそらく、これはすでにやられていることでしょう)。

 

 

次に、仕事量を上げることです。そして仕事の単価も見直します(それには仕事の質を上げ、あなたが希望する単価を認めてくれる取引先を開拓しなければなりません)。ファクタリングに取り組むのはその先です。

 

 

しかも、ファクタリングは仕入企業の信用度が重要と書きましたが、信用度の高い企業は、納入業者の信用度を重視します。税金を長期にわたって滞納している企業は、納入先として信用されません(こういう噂はすぐ流布します)。なので、たとえ口座はあっても、取引されていない状態が続いているはずです。

 

 

国税を滞納し、その支払のための資金調達をファクタリングで考えましょうなどと言われているようでは、企業として、あなたが甘く見られていると考えるべきです。そして、少しでも状況を変えたいと思っているなら、真面目に仕事に向かって下さい。そうしなければ、会社を締めなければならなくなります。

 

 

そもそもファクタリングとは何か

 

そもそもファクタリングとは何かというと、売掛債権を持つ企業がファクターにその債権を買取ってもことで、安定的かつ早期に資金化する方法です。米国では早くから発達していた企業間の決済手段ですが、すでにファクタリング以外に、売掛債権を担保に融資を受けることも、米国では一般的になりつつあります。

 

 

何でも米国がはじめることが良いわけではありませんが、商習慣においてはまだ手形主導であり、日本はかなり遅れていると言わざるを得ません。今後の普及のカギは、大手の仕入企業がファクタリングに理解を示すところにあると思います。国税滞納の資金調達に使えるなどと宣伝されているようでは、大手がシステムに信頼するまで、まだ時間がかかりそうです。

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