売掛債権を担保とし、お金を借りる!売掛債権担保融資とは


売掛債権を担保に借金ができる商品が日本にもある

ファクタリングのことが分かってくると、「売掛債権でお金を借りれないの」かと言う疑問も沸いてきます。結論から言いますと、ファクタリングには融資機能はありません。なぜならファクターに売掛債権を完全に買取ってもらうからです。

 

 

ただし売掛債権を担保にして融資が受けられる方法は、米国などでは古くからありましたし、日本でも2000年にようやく商品化されています。これが売掛債権担保融資です。

 

 

ファクタリングは借金が出来ない資金調達方法

 

ファクタリングは売掛債権を完全に譲渡することで、貸借対照表に計上されていない(資産・負債とみなされない)状態(これをオフバランス化と言います)をつくりだしています。ゆえにファクタリングは借金やお金借りる(負債を生む)ものではなく、たとえば手形割引のように、リスクの移転性が限定的なる可能性もありません。

 

 

融資を借りた場合は、返済義務が生じます。一見融資に見えない手形割引も、手形を振出した取引先が破綻した場合、割引依頼人は手形と同額の資産を金融機関に提供して相殺しなければなりません。これは、手形割引が融資と見なされている証拠です。

 

 

話を元に戻すと、ファクタリングは償還請求権がなく、オフバランス化も効いており、金融サービスとしての優位性はきわめて高いわけですが、ファクタリングとは別の意味で注目されている資金調達法がもうひとつあります。それが売掛債権担保融資です。

 

 

売掛債権をもとに柔軟に借り入れ・返済を行なう売掛債権担保融資

 

売掛債権担保融資とは、ファクタリングと同様、売掛債権を使って資金調達しますが、これを譲渡するのではなく担保として使います。そして銀行をはじめとする金融機関等から借り入れを行うのです。

 

売掛債権担保融資のメリット

 

売掛債権担保融資のメリットは大きくわけて三つあります。

 

 

【売掛債権担保融資のメリット】

 

1)柔軟な資金調達力
担保となる不動産がない事業者でも、売掛債権があれば借り入れが可能

 

2)資金繰りの改善
担保とするのは売掛債権ですから、売掛金の入金を待つ必要はない。このことは資金繰りの大幅改善につながる。

 

3)無理の無い返済を可能とする
借入金の返済は売掛金の入金で決済されるため、資金を頭を悩ませる必要がなくなる。

 

 

個別保証と根保証とは

 

売掛債権担保融には、個別保証と根保証といった信用保証協会の保証が受けられます。ちょっと難解に感じますが、概要だけ触れておきましょう。

 

 

1)個別保証とは
個別保証とは、借入のごとに信用保証協会の保証手続きを受けて融資を決定する方式です。個別保証では、承諾・通知により担保譲渡に必要な対抗要件を具備できます。

 

2)根保証とは
根保証とは、一年間借入極度額の範囲内で反復して借入を行う方式です。企業は将来発生する見込みのあるものも含めて売掛債権を担保譲渡し、信用保証協会の保証を得て借入極度額が決められます。

 

 

企業のリスクは借入額を決める段階ですでに決まっている

 

売掛債権担保融資は、どのように借入額が決まるのでしょうか。これは売掛債権の信用力が総合的に評価され掛け目が決まっているようです。

 

 

一般的な評価例でしかありませんが、たとえばざっくり言いますと、掛け目は官公庁・一部上場企業で90%。その他の株式公開企業で80%。一般の中小企業で50〜70%ほどです。

 

 

さらに、債権の信用格付けがもともと高く、承諾だけで対抗要件が備わる場合は掛け目は高くなります。しかし、登記という方法でしか対抗要件を具備できない信用格付けが低い売掛債権の場合は、掛け目はもう少し低くなるのです。

 

 

こうしてみると、企業のリスクは、借入額を決める段階で同時に評価されていることが分かります。売掛債権担保融資は、日本ではまだ普及段階ではありませんが、資金調達の需要としてはファクタリング以上のものがあるでしょう。

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