病院や介護事業者も利用できる「診療報酬債権ファクタリング」って?


医療機関などが使う診療報酬債権のファクタリング

あまり馴染みがないかも知れませんがファクタリングには病院や介護事業者などが利用できる「診療報酬債権ファクタリング」があります。ここでは「診療報酬債権ファクタリング」にとは何か、またメリット・デメリットなども紹介しています。一般の売掛債権を利用するファクタリングと、どの点が違うのかみていきましょう。

 

 

診療報酬債権ファクタリングとは

 

ファクタリングで扱う債権の中には診療報酬債権もあります。

 

 

診療報酬債権とは、医療機関が被保険者やその扶養者に対して、保険診療を行ったことの対価のことで、医療機関が社会保険診療報酬支払基金または国民健康保険団体連合会から支払われます。つまり、医療機関が債権者で基金や国保連合会が債務者ということです。

 

 

また、診療報酬債権のファクタリングは、介護報酬債権、調剤報酬債権についてもファクタリングが可能です。つまり病院以外に介護事業者、調剤薬局もファクタリング上の債権者になれるわけです。

 

 

診療報酬債権はリスクが低く優良な債権

 

診療報酬債権の特徴として、リスクの低い非常に優良な債権であることが上げられます。このため、売掛債権ファクタリングに参入していなくても、診療報酬債権のファクタリングサービスには参入している銀行やファイナンス会社があります。

 

 

なぜリスクが低く優良な債権かと言えば、債務者である社会保険診療報酬支払基金は国民健康保険団体連合会は国の機関であり、潰れるリスクはほとんどありません。また、そのままでも2ヶ月後には入金されます。そのため、かえってファクタリングを使わないことが、将来資金を温存できるとも考えられます。

 

 

診療報酬債権ファクタリングは二回に分けて入金される

 

診療報酬債権ファクタリングは債権の対価が二回に分けて入金されます。

 

 

まず、債権の買取代金が、医療機関等から請求があった月のファクタリング業者の指定日に、割引料・事務手数料を差し引いた上で口座に振込まれます(一回目)。つぎに保険支払機関からファクタリング業者へ入金があった後、数日後に買取代金との差額が振込まれます(二回目)。

 

 

この場合、かりに掛け目が80%とすると、一回目に診療報酬債権の対価としてその80%、二回目は残額の20%が支払われ完了します。

 

 

診療報酬債権ファクタリングのメリット・デメリットは

 

それでは診療報酬債権ファクタリングのメリット・デメリットについてみていきましょう。(一般的な売掛債権ファクタリングのメリット・デメリットは、ここでは除外します)

 

 

診療報酬債権ファクタリングのメリット

 

1)債権の評価が高いため、対価金額が一般の売掛債権より高い。

 

2)診療報酬債権は事実上回収がほぼ約束されているため、ファクタリング業者によっては、債権者が債務超過であっても審査に通りやすい。

 

3)初回は2ヶ月分の診療報酬が一度に入金される。そのため、ファクタリング導入当初は資金繰り的に非常に助かる場合がある。

 

 

診療報酬債権ファクタリングのデメリット

 

1)掛け目次第で変わるが、診療報酬債権は融資も受けやすいため、そちらにしたほうが得な場合もある。

 

2)もともと支払サイトが短く、確実に現金化できる診療報酬債権は、そのままの置くほうが、将来資金を先取りしてしまうことが避けられる。

 

3)診療報酬の20%しか入らない月が発生する場合がある

 

 

医療機関がファクタリングを選択する場合、融資と比較することは結構重要です。もし金利、その他の条件で比較してファクタリングより得な場合は、ファクタリングの導入をひかえたほうが得な場合があります。

 

 

医療機関がファクタリングを求める場合、運転資金不足や経営難が心配される

 

医療機関は安定的に診療報酬が入ってくるだけではなく、入金も2ヶ月と早いので、一般の下請と条件を比べると、あえてファクタリングを使う意味が薄れてきます。

 

 

それでも、ファクタリングを導入すると言うことは、運転資金不足や経営がうまくいっていない場合があります。もし、病院経営がうまくいっていない場合、ファクタリングを活用しつつ、コンサルタントなどに相談してみるなど、何らかの改善を試みたほうが良いでしょう。

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