2013年5月からスタートした「でんさい」とは一体何?


「でんさい」から「でんさいファクタリング」まで

「でんさい」「でんさい割引」とは、2013年5月からスタートした電子記録債権サービスのことです。記事では「でんさい」のメリットや、最近増えている「でんさいファクタリング」のことまで触れています。

 

 

「でんさい」とは何か

 

「でんさい」「でんさい割引」とは、2013年5月からスタートした電子記録債権サービスのことで、利用は任意の銀行や信用金庫のウェブサイトを経由して全銀電子債権ネットワーク(でんさいネット)使うことになっています。

 

 

銀行によっては、「でんさい割引」の体験版ありますから、興味のある方はまず使ってみることをおすすめします。

 

 

「でんさいネット」(全銀電子債権ネットワーク)の特徴

 

「でんさいネット」(全銀電子債権ネットワーク)の特徴はつぎの3点に絞られます。

 

 

手形的利用

中小企業の資金調達の円滑化に資する最も汎用的な方式として、現行の手形と同様の方式を採用。手形の取引停止処分制度と類似の制度を使えるようにしている。

 

 

全銀行参加型

銀行の信頼・安心、社会インフラとして構築される「全銀行参加型」のネットワークを採用。既存の銀行間の決済システムを利用し、確実に資金回収できる仕組みが可能となっている。

 

 

間接アクセス方式

金融機関を経由してでんさいネットにアクセスする方式により、現在利用している取引金融機関をそのまま利用できる。なおかつ、金融機関の創意工夫によって、それぞれの利用者ニーズにあったサービスを提供できる仕組みを構築。

 

 

たしかに、どの銀行からでも自由にアクセスできる「でんさいネット」を構築したのはすごいことだと思います。ただし、セキュリティ上の問題もあり、そこを解決していくのが今後の課題でしょう。より堅牢なネットワークとなることを望みます。

 

 

「でんさい」の利便性・メリットは

 

「でんさい」の利便性を上げてみましょう。

 

【ペーパーレスで事務処理がラク】

 

従来の手形取引では割引のたびに裏書事務や、割引依頼書を作成しなければなりませんでしたが、事前に「でんさい」の契約があればネット経由での申し込みが手早く完了してしまいます。

 

 

【割引依頼がラクになった】

 

従来の手形取引では、割引希望日の数日前から申し込み処理をする必要がありましたが、「でんさい」では前日までの処理でも十分間に合います。

 

 

【割引のムダが減少】

 

手書きの手形割引では、額面全額割引をしなければなりませんでしたが、「でんさい割引」は一部を分割して、必要な額だけ割引できるようになりました。

 

 

◇「でんさい」を導入した企業のメリットは

 

「でんさい」を導入した企業のメリットにはどういうものがあるでしょうか。

 

【納入企業(債権者)のメリット】

 

1)手形の紛失・盗難はなくなる。

 

2)「でんさい」は必要な分だけ譲渡や割引が可能。

 

3)「でんさい」は支払期日に指定口座に現金で入金されます。取立手数料とも無縁です。

 

4)「でんさい」は流動性の高い債権です。資金繰りにも効果的に活用できます。

 

 

【支払企業(債務者)のメリット】

 

1)振り込みや支払に関する面倒な事務負担が軽減されるだけではなく、手形搬送コストも削減できる。

 

2)手形とは異なり印紙代がかかりません。

 

3)「でんさい」は複数の支払手段を一本化できるメリットももある。

 

 

「でんさい」は手形が持つ悪しき慣習も引き継いでいる

 

このように、何かとメリットが多い「でんさい」ですが、手形が持つ悪しき慣習も引き継いでいます。

 

 

手形では裏書と言って、譲渡しても取引先が破綻した場合(不渡りとなった場合)は、手形を譲り渡した人に買戻し遡求義務が発生するわけですが、「でんさい」でも譲渡する場合は、保証記録も併せて記録されるのです。

 

 

また、割引についても同じで、手形同様、融資と考え取引をします。よって、同じく取引先が破綻した場合(不渡りとなった場合)は、買戻し遡求義務が「でんさい」の場合も発生します。

 

 

「でんさいファクタリング」とは何か?

 

ファクタリングは債権譲渡をしたものに保証義務まで引き継ぎませんので、個人的にはファクタリングを支持しますが、最近では、各銀行で「でんさいファクタリング」というサービスも登場しているようです。

 

 

「でんさいファクタリング」は「でんさいネット」に登録された債権を銀行が買取るもので、言わば銀行版ファクタリングともいえます。もちろん「でんさいファクタリング」では、債権を譲渡する企業は保証人になる必要はありません。

 

 

こうなると、どちらのファクターが良いかは、譲渡するための手数料(割引料に相当する金利相当分)が高いか・安いかだけの違いだけですね。

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